前身の富山歯科医院は、先々代である富山一正が昭和9年(西暦1934年)に開業したのが始まりです。昭和9年というと太平洋戦争が始まる7年前にあたりますから、なんと戦前から続いている歯医者さんなんですね。現在、富山歯科のある荒生田は大きく様変わりし、当時の様子をうかがい知ることのできるものは無くなりましたが、その頃の病院を撮影した貴重な写真が残っています。(下部:富山歯科クリニック写真ギャラリー参照)
その後、平成2年(西暦1990年)に先代の富山元也が、富山歯科医院を継承し、現在の病院建物を新築して開業しました。玄関の三角屋根、広い待合室と白い壁紙が特徴の病院でした。この頃の富山歯科を御存じの方は多いのではないでしょうか。
その20年後、富山歯科医院75周年目の節目にあたる平成21年(2009年)に、病院のリニューアルが決定しました。平成22年3月に病院の改装工事が開始。病院改装工事の間は、仮診療所を敷地内に作り、診療を行っていました。
そして平成22年6月(2011年)、富山歯科医院は、富山歯科クリニックとしてリニューアルを果たし、院長は3代目の池上龍朗に継承されました。
4分の3世紀に亘って続いた富山歯科。1世紀を越えて地域に貢献し、地域の皆さまに愛していただけるような病院作りをするべく、これからも頑張って参ります。
富山歯科クリニックのロゴマークは、青い月の中川たくまさんの作。すごく素敵なロゴマークをデザインしていただきました。今までの富山歯科の歴史、新しいクリニックのイメージ、これからのビジョンに関して何度もディスカッションして出来たものです。
開業75年の富山歯科の頭文字“T”をモチーフに、風車のように回り続けるイメージ。時代が変わりどんなに効率化が進んだとしても、患者さんへの配慮はかわらず、より丁寧により安全に高度な治療を施す富山歯科のフィロソフィーは、100年受け継がれ、そして未来永劫続いていくというメッセージ。また、きわめてシンプルな造形は奇を衒わない誠実なドクターの姿勢をあらわし、かつ閑静な住宅街の中のクリニックとしてシンボル的存在になっていく願いが込められています。
富山歯科クリニックのロゴマークには、もう一つのデザイン案がありました。
そのデザインはサンキライと云う実。サンキライの実には富山歯科クリニックのメッセージと願いが込められていました。
山帰来。山帰来という名前は、昔この実を毒消しとして使用していた頃、必要な時に山へ行き、実を食べて帰って来た事から名づけられたそうです。サンキライの根も解熱や解毒作用があり、現在も生薬として使用されています。また、シアワセを結ぶ花とも言われています。先生と患者さん。嬉しい関係が紡がれていきます。